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正座がしたい、どうすれば治る膝痛(7)

患者さんの体の良いところを探しましょう

①から⑤まで、全く反対のことを書いてみました。
ネガティブな説明ではけっして治療の役に立たないどころか、
この暗い、夢も希望も無いような説明が、治らない多くの患者さんを作ってきたのです。
今からさっそく試してみてください。
患者さんのお身体に関するすべてのネガティブな言葉かけは止めにして、
ポジティブな言葉かけをしてみてください。
患者さんの身体の良いところを探して、どんどん褒めてあげてください。
けっして悪いところを指摘してはいけません。
骨盤が曲っている、脚の長さが違っている、
他所の治療院で指摘されたご自分の身体の悪いところを、患者さんは忘れません。
心の奥深くにしまい込んで、事あるごとに、今回の腰痛は骨盤が曲っているせいだと、関連付けているのです。
患者さんがご自分の身体の悪いところの同意を求めてきたら、やんわりと否定してください。
「けっして○○さんの思っているような状態ではありませんよ。すばらしいお体ですよ。」
先生方のこの一言で、患者さんは救われます。
悪いところを指摘しても治療の役には立ちません。
百害あって一利なしです。間違った思い込みから解放することが私たちの治療の第一歩です。
ただ、それぞれ価値観の異なった人に説明してわかってもらうためには、
説得力のある説明、前向きな情報の提供、正確な知識が治療者側にもとめられます。
今までの先生方の治療にポジティブな言葉かけをプラスするだけで、
治療効果の大きな違いに、驚かれることでしょう。
決して治療法や技術ではありません。
私自身、今もって驚きの毎日です。
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正座がしたい、どうしたら治る膝痛(6)

ポジティブな説明(言葉かけ)
その前に①から⑤までこの患者さんに下された残酷でネガティブな説明、言葉かけに反論してみます。

① 太っていることは膝の痛みに関係ありません
太っていることは今回の膝の痛みには全く関係ありません。
太った人が全員誰しも膝の痛みが出るのであれば、太っていることがこの膝痛の原因ですが、そうではないです。
逆に痩せている人が皆、膝が悪くならないのでしょうか?
そうではないです。
痩せていても膝の痛い人は大勢います。
この①のパターンは太っていることは悪いことだという世の中の間違った概念からきています。
太っている人は、世間の人たちから悪いことをしている人種に見られ、
気の弱い人は、悪いことをしている太った自分は罰を受けなければいけない。
その罰がこの膝の痛みなのだと、潜在的に考えてしまいます。
ダイエットを治療に取り入れている先生もおられると思いますが、
この考え方からすると、痩せなければ治らないというネガティブ思考は、痩せない限り治らないのですから、
ますます治らないスパイラルに陥ってしまいます。

② 軟骨のすり減りは痛みの直接の原因ではありません
だいたい、半月板や硝子軟骨のどこに痛みの受容器が入っていますか?
誰でも70歳過ぎると程度の差こそあれ、必ず、まず半月板が摩滅してきて半月板は消失してしまいます。
それと前後して、硝子軟骨も80歳近くなるとすり減って、
レントゲン写真の大腿骨と脛骨の間隙は、ほとんどなくなります。
これは正しく老化現象です。
髪の毛が白くなったり、皮膚のしわが多くなったり、皮膚にしみがたくさんできたり、すべて老化現象です。
老化は基本的に痛みを出しません。
ましてや、軟骨は年とともに誰しも全員が程度の差こそあれ、必ずすり減ります。
すり減りの無い老人はいません。
痛覚受容器のある神経終末は筋・筋膜・粘膜・靭帯・動脈などのあらゆる軟部組織にしか存在していません。
確かにすり減った軟骨は治りませんが、すり減りが痛みの原因では決してありません。
整形外科で最近痛み止めの代わりに、ヒアルロン酸の関節内注射をするようになりましたが、
アメリカでは効果が無いという理由で、もうすでに数年前から使われていません。

③ 運動をしないことが痛みの原因ではありません
よく次のような患者さんが来院されます。
「先生、最近運動不足で○○が痛くなりました」
普段から定期的に運動を続けてきた方が、運動を休んだり止めたりした時に、
たまたま腰や膝が痛くなると、運動を止めたせいにします。
痛くなった原因を探すと、すぐに思い当たることが「運動不足」です。
運動不足以外思い当たらない場合は、この運動不足に原因が確定です。
世間一般に「運動不足は」悪であり、体の何か問題を作ってしまう原因とされています。
整形外科に行っても運動不足により、筋肉がおちていることが膝痛の原因といわれます。
リハビリと称して1キロ程度の錘を足首に巻いて30回程度の下肢の上げ下をさせています。
しかし、日常生活をそこそこ不便無く送っている方に、この程度の運動で筋肉が付くわけがありません。
筋肉の増大を図るのであれば、
回数なり重さなりをオーバーワークなほどしなければ、筋肉は決して増大しません。
プールでの水中歩行は膝や腰の痛みのある人には有効です。
水中に浸かっている身体は、月の引力と同じ6分の1になります。
しかし、逆に考えれば、負荷の極端に減ったプールでいくら歩いても筋肉の増大は望めません。
運動不足が悪い、運動しないから筋肉が落ちてしまったと考えるのも
①の太っていることが悪いとまったく同じ発想です。
この世の中に十分運動が足りている人なんてほとんどいません。
ほんの一部のスポーツマニアだけです。
運動はできれば続けて行った方が良いにこしたことはありません。
しかし、運動をしないからといって、卑下したり、自分を責めたり、罰するのはいけません。
運動はできなくても膝の痛みにはまったく関係ありません。

④ しっかり曲げましょう
私は開業して29年です。
当時はトイレもほとんど和式で、どんなに膝の悪い人でも、膝が曲らなくては用が足せませんでした。
今のようにソファーや椅子に腰掛けるより、畳に正座でした。
ですからどんなに悪い膝でも、腐ったような膝でも、しっかり伸びなくても、曲るだけは曲っていました。
しっかり深く曲げるという一番膝の大切な運動をさせないのですから、悪くなって当たり前です。
正座から立ち上がる事と比べると、椅子から立ち上がる筋肉の運動量は僅かです。
こんなところにも筋肉が使われない原因があります。
ベッドもしかりです。
寝たきりになって初めてベッドは使いましょう。
ベッドは介護する人が楽なように使うものです。
膝を曲げると水が溜まると思っている先生方は多いと思います。
逆です。
しっかり曲げないから、水が溜まるのです。
膝関節はご存知のように、関節包に包まれています。
この関節包は薄い膜で浸透圧は、
こぼした水にティッシュペーパーを被せてさっと滲み込む程度と言われています。
この関節包の内側に炎症物質が目詰まりを起こして、
関節液の循環ができなくなって水が溜まってしまうらしいのです。
ですから膝をしっかり曲げてあげると、
目詰まりした関節包内に溜まった水は、強制的に関節包外に出て、新しい関節液の循環が始まります。
結果、水は溜まらなくなります。
曲げない生活様式こそ、これだけ膝の治らない患者さんを増やし続けている原因の一つです。
しっかり曲げましょう。
膝の可動域の増大は、患者さんが実感できる成功体験です。
日に日に可動域が増えてくることは、治療の励みになり、通院頻度のアップにつながります。
また、腰や股関節、足関節などに、膝の曲らない分の負担が軽くなり、腰痛改善にもつながります。

⑤ 治らないのは年齢のせいではありません
70歳を越えると誰でも悪いことはすべて歳のせいにしています。
年だからしょうがない!年を取ると誰でもそう(だめに)なる。
この考え方も世の中の間違った概念の最たるものです。
老人は膝が悪くて当たり前、膝が治らないのは、年のせい。これでは治るわけがありません。
若くたってだめな人はだめ、治らないと思って治るわけがないです。
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正座がしたい、どうしたら治る膝痛(5)

ネガティブな説明(言葉かけ)

このような患者さんが初診で来院されたらどんな話や説明、言葉かけをしますか?
この患者さんはどこの整形外科に行っても

①太りすぎです、痩せなさい、痩せなければ治りません。
②膝の軟骨がすり減ってしまっていて、すり減りは治りません。
③ももの筋肉が落ちているから運動してつけなさい。
 筋肉がないと骨が無理をする から,足首に錘をつけてリハビリをしてください。
 プールに行って水の中を歩いてください。
 筋肉がないと無いと治りません。
 筋肉が付けば、楽になります。
④膝を曲げてはいけません。
 今の世の中、昔とは違って洋式の生活だから、膝が曲がらなくてもさして不便はありません。
 正座なんてもっての外です。
⑤年もそろそろだし、これから無理しないで痛みと上手に付き合ってください。
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正座がしたい、どうしたら治る膝痛(4)

今後の人生真っ暗
この女性患者さんは長い間勤め上げて、子供も独立してやれやれ楽になった、
これからお父さんと海外旅行でも出かけて、
たのしい余生を思い描いていたかもしれません。
年金も十分貰っているし、時間も十分あるのに、
この膝のお陰でこれから先の人生真っ暗です。
もう一人のお婆ちゃんは大好きな畑での農作業をやって健康で過ごせたのに、
農業をあきらなければなりません。
膝が不調なばかりに、
患者さんの今後の人生までおかしくしてしまうのです。
こんな状態の患者さんが来院されたら、
いったいどのような言葉かけをすればいいのでしょう。
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正座がしたい、どうしたら治る膝痛(3)

人生の重荷

このような患者さん多いですよね。先生方の接骨院にもいつもこんな患者さん抱えて、難儀をされていることと、想像します。治療する側のまちがった考え方により、ここまで患者さんの人生に重荷を背負わしてしまい、これでは膝がいたくて当たり前、膝が曲がらなくて当たり前です。
気の毒な患者さんを作ってきた患者さんへの言葉掛けには、特に気を付けたいものです。

ネガティブな説明(言葉かけ)

このような患者さんが初診で来院されたらどんな話や説明、言葉かけをしますか?
この患者さんはどこの整形外科に行っても
太りすぎです、痩せなさい、痩せなければ治りません。
②膝の軟骨がすり減ってしまっていて、すり減りは治りません。
③ももの筋肉が落ちているから運動してつけなさい。
 筋肉がないと骨が無理をする から,足首に錘をつけてリハビリをしてください。
 プールに行って水の中を歩いてください。
 筋肉がないと治りません。
 筋肉が付けば、楽になります。
膝を曲げてはいけません
 今の世の中、昔とは違って洋式の生活だから、膝が曲がらなくてもさして不便はありません。
 正座なんてもっての外です。
年もそろそろだし、これから無理しないで痛みと上手に付き合ってください。

①から⑤まで、少し大げさに書いてしまいましたが、だいたいこんな調子です。
これでは治りません。
そもそも治らないと思って治療している病院に行って、
高いお金払って、
撮らなくてもいいレントゲン撮って、
浴びなくてもいい放射線浴びて、
もう治りませんとレッテル貼られて、
治りませんという引導渡されて、
これで治ったら奇跡ですよね。
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