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慢性痛症(2)

慢性痛症であるが、急性痛を起こしている場合
慢性痛症であっても患者さんはそこが痛いと思っていたが、
実はそれは防御姿勢が起こした痛みで、二次的に発生した痛みであって、
つまり急性痛です。
無理な姿勢(防御姿勢)を取り続け、二次的三次的な障害を起こし、
急性痛を併せ起こしている患者さんが大半です。
一方の脚が痛ければそれをかばうためにもう一方の脚にも障害が起こります。
慢性症に対する治療と急性症に対する治療、両方を並行して行う必要性があります。

慢性痛症に心療内科の先生
患者さんは長期にわたって痛みにさらされているため、
痛みによるストレス性の抑うつ状態である場合が多いです。
慢性痛症の患者さんは感情面まで含めて治療をする必要があります。
最近の腰痛特集の番組をみると二人の整形外科の先生ともう一人、
心療内科の先生が登場しています。
一昔前なら、腰痛番組に診療内科の先生が出演するなんて、考えられなかったことです。
患者さんは「この痛みはもう治らない」「一生ついて回る責苦だ」
というような考え方になっている患者さんも多いです。
特に膝の痛みのある時は、安静に動かさないようにと指示されてきた患者さんは
長期間「動かさない」「動かない」ことから廃用性機能障害を起こし、
筋力の低下、関節硬縮といった身体的な悪循環を作り上げ、
痛みがさらに増幅し
「もう治らない」というような心理的な側面が脳まで含めた痛み系の悪循環をも作り上げ、
痛みがさらに増幅してしまってしまうのです。
このような患者さんは心療内科の先生の手助けが必要になります。
腰痛、肩こりでも同様です。
今まで不思議な世界であった心と体の関係がようやく当たり前に語られる時代がきているのです。
私たち柔整師のところにもこのような患者さんは多くなっています。
せっかく先生を頼って来院された患者さんを今までのような考え方で治療しても、
治るどころかすぐに来院されなくなってしまいます。
これだけ複雑な背景があるのですから、
治療法がどうの、技術がどうのこうのという前に、
その辺の整理ができていないと、治療のスタートラインにさえ立たません。
痛みに対する新しい考え方を取り入れて、新しい診療体系を作っていきましょう。
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慢性痛症(1)

慢性痛症
膝痛、腰痛などで、長期にわたって痛みが続いている患者さんは、痛みが複雑です。
ただ単に罹患している期間が長いという捉え方ではなく、
痛みそのものが病気である慢性痛症として治療する必要があります。

慢性痛症とは?
痛みの分類の一つとして「急性痛」と「慢性痛」という言葉が用いられています。
ご存じのように「急性痛」は身体のどこかが傷つくと、
そこから発せられた信号が脳へと伝えられて生じる痛みです。
この痛みは傷や病気に伴う「症状」としての痛みですから、
原因となる傷や病気が治れば痛みも警告信号としての役目を終えて消えていきます。
一方「慢性痛」と呼ばれる痛みは、従来急性痛が長引いたものと考えられてきました。
しかし、原因となった傷はすでに治っているのに痛みが治まらなかったり、
検査ではどこも病巣はないのに、長期間にわたって痛みが続くという、
急性痛のしくみでは説明のできない不思議な痛みがあることがわかってきました。
このような不思議な痛みは急性痛とはまったく違ったしくみを持つ、
新たに生まれた痛みの病気「慢性痛症」であることがわかってきました。
強い痛みが長く続くなどのことが引き金になり、痛みの神経系に歪みが起こり、
その歪みそのものが痛みの原因となると考えられています。
痛み系が歪むと、
本来なら痛みとして感じられないような軽い刺激や、
寒さや気圧の変化、
また感情が昂ぶったり、
何かを思い出したりというきっかけでも、
痛みが起きたりします。
このような痛みは傷を知らせるものではないので、
明らかに警告信号としての意義を失ってしまった痛みです。
慢性痛症では急性痛と違って、その痛みは症状ではなく、「病気」そのものであり、
その痛みのしくみから考えた治療が必要とされています。
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