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科学的根拠に基づかない分野の腰痛理論-15

13、科学的根拠に基づかない分野の腰痛理論

しかし、ストレスが腰痛を引き起こすことは結果であり原因ではありません。ではなぜ?目に見えないストレスという質量の無いものが、目に見える質量のある側坐核(脳内にある部位)に影響を与えているのでしょうか?

科学的根拠に基づくなら答えは出ません。ストレスが体に良くないことは誰でも知っていますし、反論もしません。科学的根拠だけでは腰痛は解決できません。目に見える世界と目に見えない世界、明らかになっている世界と隠れている世界、手に取ることができる世界と手に取ることができない世界、相対的な考え方をする必要があります。

科学的根拠に基づく分野の腰痛理論と科学的根拠に基づかない分野の腰痛理論です。この両方を見極めないと腰痛は解決できないでしょう。科学的な根拠に基づくのは当たり前です。これからも最新の研究がなされていくことでしょう。

しかしいくら科学的な根拠が進歩しても、腰痛は無くなりません。科学的な根拠に基づかない分野の腰痛研究が受け入れられる必要があります。東洋医学では3000年も前から、本治療と標記治療と言い、見えない気の治療と、身に見える体の治療を両輪の輪として両方大切に扱っています。気の科学的な根拠と言われても、見えないものはわかりませんが、ストレスというもので体に影響を与えているという結果は出ています。

私たち治療家の中でも、科学的根拠に基づく治療を行っていますというホームページをよく目にします。最近の腰痛治療のトレンドです。しかし科学的根拠に基づかない分野を取り扱っているホームページは全くありません。県内では当院だけです。科学的根拠に基づいた腰痛治療と科学的根拠に基づかない分野の腰痛治療を両輪の輪として当院はご来院の皆様の症状に合わせて施術を行っています。

科学的根拠で解決しない腰痛をお持ちの患者さんはぜひ当院の科学的根拠に基づかない分野の腰痛治療を受けてみてください。
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科学的根拠に基づかない分野の腰痛理論ー14

12、目で見ることができないストレスが腰痛を引き起こす

先述の長谷川淳史先生は「この本の中で個人的な知識経験を持ち出さないようにして、欧米の腰痛診療ガイドラインから得られた科学的事実を正確に伝えようと努めました」と述べられているように、あくまで科学的な根拠の範疇での多くの理論があり、その科学的な理論に基づいた治療なり施術があるわけです。しかし最先端の科学的理論に基づいた腰痛理論であっても、未だに腰痛の根本原因も分かっていませんし、決定的な治療法もありません。

今までのような生物構造学的な腰痛理論から心理社会的な問題で腰痛が発生する理論への方向転換です。そこで登場したのが「ストレス」です。ストレスが腰痛を引き起こすという考え方もかなり一般的になってきています。

目に見えないストレスというものが腰痛を発生させる科学的な根拠では「ストレスにより脳の側坐核という部位にオピオイド(脳内麻薬物質)の発生が低下し、脳内麻薬での腰痛鎮痛効果が低下して、慢性腰痛を引き起こしている」と言われています。ストレス解消には楽しいことをしましょう。おいしいものを食べたり、楽しい映画をみたり、好きなことをしましょうと推奨しています。そして登場したのが認知療法、認知行動療法です。慢性腰痛は心療内科と整形外科が一緒に診る時代です。
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科学的根拠に基づかない分野の腰痛理論-13

11、腰椎椎間板ヘルニアの痛みしびれの真犯人

ではヘルニアは痛みしびれの犯人ではないとすると何が痛みしびれの犯人なのでしょうか?この答えを探して当院なりにアンテナを張り巡らして情報収集してきました。

腰痛研究の第一人者菊池臣一福島県立医科大学学長の異所性発火説、
加茂整形外科院長加茂淳先生始め東京慈恵会医科大学付属病院麻酔科准教授北原雅樹先生など多くの先生方に支持されている筋筋膜性疼痛症候群(MPS)とトリガーポイント理論、
また愛知医科大学医学部痛み学講座熊沢孝朗(故人)教授グループの慢性疼痛の最新理論、
その他、腰痛に関わった多くの先人たちが科学的根拠に基づいた研究をされ発表した数多くの理論を収集して、なぜ腰ヘルニアが腰下肢痛、しびれを発生させるのか?狭窄症が下肢にしびれを発生させるのか?浅学の私には未だに答えは出ていません。

市井の一治療家が自分なりに最新、最先端の腰痛情報を収集し、それを基に日々の臨床を積み重ねた今現在到達している腰痛についての私見を述べてみます。
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科学的根拠に基づかない分野の腰痛理論ー12

10、ある女医さんの腰椎椎間板ヘルニア

更に実際にその情報を基に臨床で確認していきました。しばらくはヘルニアが痛みしびれを発生させる神経根圧迫説からは抜け出せずに悩んでいました。そんな時に女医さんですが、腰の椎間板ヘルニアで長岡日赤病院で診てもらっていた患者さんが、当院に来院されました。半年ほど日赤に通院されたのですが、右側下肢への痛みしびれが改善せず、当院に来院されました。

その後当院へは週一回3か月通院され、右側下肢への痛みしびれは無くなりました。その患者さんは女医さんですので、ご自分のヘルニアをよく勉強されていて、3か月に1度MRI画像検査をされて、その画像のコピーを毎回病院からもらってきていました。日赤にはその後もMRI画像検査を半年に一度受けられて3年間通院しました。

初診時から約3年間で合計8枚のMRI画像が集まりました。初診の一枚目から最後の8枚目まで、驚くことにヘルニアの変化は全くありませんでした。全く同じ画像写真がありすべて椎間板が後方突出して神経に食い込んで、見るからに痛そうな画像でした。このことは何を物語っているかと言えば、椎間板がつぶれて神経圧迫していても、痛みしびれは無くなるということです。さらに進んで考えれば、そもそもヘルニアは痛みしびれを発生させているのか?という疑問です。

実際にこの女医さんの症例のようにMRI画像検査で腰の椎間板ヘルニアの診断を受けた患者さんが今まで多数来院され、実際の臨床でこの事実(ヘルニアは痛みもしびれも出さない)を長年かけて検証してきました。結果、現在の段階では当院は椎間板ヘルニアの神経根圧迫説は採用していません。つまり椎間板ヘルニアで神経圧迫をしても痛みもしびれも出さないということです。しかし今後また新たな説が出てきて、このような考え方も否定されるかもしれません。
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科学的根拠に基づかない分野の腰痛理論-11(本当に腰の手術が必要な患者さん)

9、本当に腰の手術が必要な患者さん

しかし今から20年くらい前でしたが、ある腰の椎間板ヘルニアの患者さんとの治療中の会話の中で不思議に引っかかることがありました。その方は腰のヘルニアの手術後に痛みしびれが取れなくて、当院へ来院された患者さんでした。病院の手術をしてくれた医師に「手術をしてもらったけど、なにも良くなかった、しびれも痛みの手術の前と同じ」と話したそうです。

その医師はヘルニアの大家でヘルニアの手術では有名な先生です。この医師がこの患者さんに「私は何千人も切ったんですよ。その中で私が本当に手術が必要と思った患者さんは数十人もいなかったんですよ。○○さんはその中の一人なんですよ。本当に手術が必要だったんですよ」と話してくれたそうです。この患者さんの話の中で、手術が本当に必要な患者さんはごく少なく、ほとんどの患者さんは手術をしなくてもよかった、という内容です。

当時は本当に手術が必要な状態とか症状はどのようなものか?よくわかりませんでした。今であればこの先生の話はごく当然と思いますが、しかしこの会話がきっかけとなり、腰痛ヘルニア情報集めにのめりこんでいきました。常にアンテナを張り巡らせて関連する腰痛ヘルニア情報を集めました。
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